リフォーム実例集CASE 23

夫が家事を楽しむ家

定年退職後、趣味の料理に本格的に取り組むご主人のため、お子様の居室があった1階にアイランドキッチンを設えました。
さらにご主人専用の寝室も隣接させ、夫婦のほどよい距離を大切にしています。

CASE 23

IntroductionO邸[東京都]

所在地

東京都

築年数

22年

床面積

1階 51.89㎡ 2階 52.84㎡

間取り

リフォーム前:2部屋、浴室、洗面所、トイレ
リフォーム後:1LDK(1階のみ)

家族構成

新築時:ご主人、奥様、お子様2人
リフォーム時:ご主人、奥様

お子様の居室があった1階に、ご主人のための厨房を新設。

独立したお子様の居室が空いたまま。どう活用しようか悩む方も多い中、O邸では定年退職されたご主人のために明るいレモンイエローのアイランドキッチンを設置しました。と同時にご主人の寝室と洗面所も新たに隣接させ、さながら1LDKのマンションのような空間を実現。ここでご主人は料理などの家事をはじめ、身の回りのほとんどを切り盛りされています。
目的は趣味の料理に加えて、ご主人の「自立」だったといいます。定年退職は夫婦の役割分担をリセットする機会と考え、新たな生き方を模索した結果でした。
「家事ができないまま、もし妻が倒れたら何もできなくなってしまうという危惧もありました。そこで生きる上で一番大切で大変な食事に取り組もうと思ったんです」

Floor Plan O邸1階間取り

  1. Before

  2. After リフォームプランは、リフォーム当時の法規制、
    社内ルールに則って作成しております。
    一部、ルール変更やお客様の仕様・年代等により
    同じリフォームプランができない場合がございます。

間取りの変化

寝室を分けたことで、ご夫婦がそれぞれのペースで生活できるというメリットも得られました。
程よい距離感に奥様も「いいことだらけ」とリフォームの成果に満足されています。。
「今後のライフスタイルを具体的にイメージしてからリフォームしたのは正解でした」。
玄関ホールから直接LDKに入れるようになったことも相まって、気の置けない仲間とのホームパーティーも増えたとか。定年退職後の人生を存分に楽しまれています。

ポイント1 夫が家事を楽しみ「自立」する空間

南欧風のカラーで非日常性を演出

リフォームするにあたってご主人がイメージされたのは「非日常性」。これまで居住していた2階とは違うフロアにしたいと、システムキッチンには南欧のリゾートをイメージしたレモンイエローを選択されました。
設計にあたっては、家事の先輩である奥様から細かくアドバイスがあったそうです。ビルトインの食器洗い乾燥機など、ご主人が「これは必要ないかな?」と感じたものも助言に従って採用し、結果的によかったといいます。
この16畳のLDKの仕切り戸を開けると、ご主人の寝室と洗面所です。こちらは不要な要素を削ぎ落としたシンプルな居室。LDKを生活の中心にされていることが分かります。

南欧風カラーのシステムキッチン

LDKの仕切り戸

自家製野菜を振る舞うホームパーティーも

ご主人はご自宅の近くに畑を借り、野菜づくりを10年ほど続けています。丹精込めた旬の野菜を使った手料理を、気の置けない仲間に振る舞うのもこの空間。キッチンに連なった大きめのテーブルが活躍します。
サトイモのニョッキやハーブを練り込んだパンなど、本格的なメニューがいくつも並び、自然に会話が弾みます。
「妻が友だちを招く際もここを使っているんですよ」
普段はご夫婦が朝食を楽しむ場所。もちろん腕をふるうのはご主人です。

自家製野菜を振る舞うホームパーティーも

やってみて初めて家事の奥深さを知る

広いシンクは料理する時だけでなく、食後の後片付けにも便利。キッチンのお手入れから居室・トイレのお掃除までひと通りの家事をこなすようになったご主人は、奥まった部分の汚れやカビなどが気になるようになり、家事の大切さとその奥深さを実感したといいます。

家事をこなすご主人

ポイント2 さりげなく充実させた収納スペース

造りつけの収納で家具いらず

このLDKに意外にも見当たらないのがいわゆる食器棚。システムキッチンの引き出しや、その背面にもある収納スペース、さらに壁際の家電用スペースや吊り戸棚に、食器や調理道具などをすべて収めています。どれも調理の合間にスッと手が届く距離です。
「特に、奥まで見渡せる引き出しはとても重宝しています」
大きな家具がないため、空間全体がすっきりとした印象に。家事動線にもムダがありません。こうした収納設計にも奥様のご意見が生かされています。

スッと手が届く距離の食器棚

これ以上物は増えないと、キッチン以外の収納はあえて削減

キッチンの収納を充実させた一方で、寝室には収納スペースを設けていません。子育て期を終えた今、もう物は増えないと判断されてLDKを優先させたのです。ご主人の衣類は玄関からLDKに入ってすぐのクローゼットに収められています。物を増やさない、分散させない。こうした考え方もすっきりした住まいを維持するポイントのようです。

ピアノがLDKのアクセントに

すっきりしたLDKのアクセントになっているのがお子様が愛用していたピアノ。現在ではご主人が習い始め、趣味の一つに加えています。時にはホームパーティーでお料理と一緒にピアノの腕前を披露することもあるのだとか。両側のクローゼットもピアノの設置を前提にサイズ設計されています。

ピアノもご主人の趣味の一つ

ポイント3 寝室は洗面所・トイレに隣接

ベッドから3歩でトイレ

寝室は4畳ほど。2面採光の明るい空間です。横の引き戸を開けると、そこはご主人専用の洗面所とトイレ。将来を考え、車イスでの利用も容易な広さです。お仕事で海外にいらした経験もあり、「欧米では寝室にバスルームがあるのが当たり前。ベッドから3歩でトイレ、便利ですよ」と笑うご主人は「年をとっても1人でお手洗いに行けます。誰にも迷惑かけません」と、きっぱり。
戸を閉めてしまえばフラットな壁面のように見えてスマートです。

車イスでも十分な広さを確保

戸を閉めればフラットな壁面のように

寒さ対策は床暖房で

これまでは、1階は寒いからと2階を主な居住スペースにされていたご夫婦。リフォームプランには防寒対策も加えました。LDKと寝室、そして玄関ホールにも床暖房を入れたのです。
「2階よりも暖かく感じる」と、冬の間も心地よく過ごされています。

いずれは二世帯住宅にすることも

浴室は玄関ホール、階段とつながる場所に設置しました。1階からも2階からもアプローチできる場所に置くことで、ご主人曰く「将来は二世帯住宅としても使えるかな」。
それを受けて「暑い夏は涼しい1階で過ごして、冬は2階で過ごすという選択もできますね」と奥様。
「リフォームは定年退職後のやりがいを持つための『投資』です」というご主人の前向きに語る姿が印象的でした。

Reform Flow リフォームの流れ

リフォーム工事期間
1ヶ月間(2012年8月)
  1. 2012年1月

    ご相談

  2. 2012年4月~6月

    初回プラン提示、プラン修正、リフォームご契約

  3. 2012年8月

    着工

  4. 2012年9月

    完工、お引き渡し

関連メニュー

お問い合わせはこちら


関連実例

実例集一覧へ戻る