ダンボールの魅力と歴史
ダンボールのサスティナブルな魅力
- ダンボールは、ほぼ100%リサイクル可能な包装材です。
- ダンボール原紙の原材料の90%以上は、使用済みダンボールです。
ダンボールは、ダンボールから生まれています。 - 紙であるダンボールは、水を混ぜるだけで繊維状に戻り、また紙の原料になります。
- ダンボールを貼り合わせる糊は、ほぼコーンスターチ(トウモロコシでん粉)。
自然の素材を使っています。 - 日本のダンボールの回収率は2018年で96.1%※です。
- ※全国ダンボール工業連合会調べ
サスティナブルコラム
- 生まれ変わってもダンボール
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ダンボールのリサイクル率は95%以上。「木」を原料にして生まれたダンボールは、生まれ変わってもダンボールになります。また、原料になる木は、間伐された木、細い木や曲がった木、一度使われた木材など、森林資源をムダなく使ったものです。ダンボールはとてもクリーンで持続可能な包装資材なのです。
- 「全国段ボール工業組合連合会」資料より作成
- ダンボールはリサイクルしても清潔
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何度も使われているから、汚れているのでは? その心配はありません。ダンボールは古紙として回収されてから、いったん、パルパーと呼ばれる機械で溶かしてから、パルプ以外の異物やインクを取りのぞいてキレイにした状態で、新しいパルプ(再生パルプ)として生まれ変わります。だから、いつでも清潔な新しいダンボールになるのです。
- ダンボールのリサイクルに協力しよう!
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ダンボールは工作にぴったりの資材ですが、全部を工作に使うことはできません。家庭でいらなくなったダンボールは、必ず他のごみとは分別して、リサイクルに回しましょう。
そのとき、ダンボールに異物(止め金などの金属やプラスチック、食品カスなど)が混ざっているとリサイクルのさまたげになるので、取りのぞいておきましょう。※止め金などの金属を取りのぞく場合は、ケガに注意しましょう。
ダンボールの歴史
- シルクハットとダンボール
ダンボールというと箱のイメージが強いのですが、意外にも最初に特許が申請されたのは1856年の英国。紳士の正装に欠かせないシルクハットのライナー(保護用の裏張り)としてでした。そのクッション性と通気性の良さは、紳士のおしゃれを陰で支えていました。
- ワレモノ注意! 折って強く
1871年、米国のA.L.ジョーンズがダンボールの板紙に段をつけて折る「繰りっぱなし」で特許を取得。おが屑や藁に代わる緩衝材として石油ランプやガラス類の輸送に使われるようになりました。そして1874年、段が伸びてしまうのを防ぐために片面に板紙を貼る「片面ダンボール」が登場。壷や瓶など、さまざまなワレモノの保護と輸送に活躍しました。
ダンボール強度のヒミツ
ダンボールを横から見ると三角形の連なりが見えてきます。これは「トラス構造」といって、東京スカイツリーや鉄橋、ドームなどさまざまな巨大構造物の基本になっています。三角形は頂点に力が加わっても左右に力が分散されることで、安定性を保つことができるのです。
※ライナ:段ボールの裏表に使われる原紙