愛し、使い続けられる
ロングライフデザイン

サステナブル(持続可能性)という言葉を耳にする機会が増えた昨今、
家具や日用品を大切に使い続ける「ロングライフデザイン」の考え方が広まっています。
この「ロングライフデザイン」について、デザイン活動家のナガオカケンメイさんに伺い、
HEBEL HAUSが創業から現在まで続けてきた「LONGLIFE」の思想との共通点を考えてみました。

つくり手の覚悟と使い手の愛が
ロングライフデザインを生み出す

デザイン活動家
D&DEPARTMENT
PROJECT 代表取締役
ナガオカケンメイさん

「長く使い続けられているものは、見た目だけでなく、使い勝手や生産性なども含めて優れたデザインです。愛され続けた時間が、それを証明しています」
そう語るのは、D&DEPARTMENT PROJECTの代表でありデザイン活動家のナガオカケンメイさん。身の丈に合わない憧れのものを持ちたいと願う時代は終わり、無理に背伸びをしない生活を望む人々が増え、ロングライフデザインが求められるようになってきたとナガオカさんはいいます。「一方で、つくり手にとっては、ロングライフデザインを謳うのは覚悟がいること。なぜならそれは...

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耐久性やアフターケアも長期間担保し続けることを意味するからです。だから、『ALL for LONGLIFE』を掲げるHEBEL HAUSは同じ仲間だと感じ嬉しく思っています。そんなつくり手が増えてほしいですね」

ロングライフデザインにとって重要なのは、
「使い手の意識」

「例えば、いまや使い捨ての代名詞となったプラスチック製品でも、経年変化を楽しむという意識を持てば長く使えますよね。素材や見た目だけがロングライフデザインではなく、愛し続けられるなら、どんなものもロングライフデザインだといえます。これからは、そういう意識や心が重要な時代。つくり手も使い手も、ものとの向き合いかたが大切だと思います」
美しいものを見たり、大切にしたいという想いを意識したりしてロングライフデザインの感覚を取り入れていけば、日々の暮らしが今よりも少し、豊かなものになるかもしれません。

世代を超えるロングライフデザイン

愛着があるものは、親から子へ、そしてさらに下の世代へと受け継がれることが多いもの。そのため、ロングライフデザインのものとつくり手には世代を超えたファンがついていきます。
「長く続いているつくり手はファンとの接点に熱量が感じられます。使い手はファンでいることを誇りに思い、つくり手はその想いに応えようとする。双方が歩み寄ってロングライフデザインを支えているんです」そう語るナガオカさんは「HEBEL HAUSにもまた、同様のものを感じる」と言います。
「住んでいる人に向けた会報誌による情報発信や手厚いアフターケアなど、住まい手との接点に熱量を感じるんです。それによって、ヘーベルハウスという住宅とブランドへの愛情や愛着が醸成されているのではないでしょうか」
そういった愛情や愛着はまた「大切に住みたい」「子や孫に受け継ぎたい」という想いへとつながり、「住み継ぐ者同士の接点にも熱量を感じる」とナガオカさんは言います。
ロングライフな住宅もまた、ヘーベルハウスとそこに住まわれているヘーベリアンの皆様がつくっているものだといえるでしょう。

ナガオカさんの活動のうち、第一号店で本店となる「D&DEPARTMENT TOKYO」では、地域に根付いた日用品を中心に販売。

  • リペア家具やリサイクル品などの取り扱いも、
    長く使い続ける活動の一環

  • 民藝の魅力を現代につないだ著名デザイナー、
    柳宗理氏が生み出したキッチンアイテム。
    シンプルさやメンテナンス性の高さ、リサイクル材料の
    活用など、ロングライフデザインの代表的な製品です。

  • 日用品から家具、店舗什器まで、
    多種多様なロングライフデザインの製品が並びます。

  • プラスチック製品の経年変化も
    愛すべきものとして
    紹介しています。

  • その「土地らしさ」という視点で
    セレクトされた
    アイテムの数々。

愛し続けられるものに
囲まれ心豊かな暮らしに

ロングライフデザインを暮らしに取り入れる際のポイントは、「愛し、使い続けられるか」という視点。例えば、一点モノのリペア品は、新たな価値とともにものを長く使うだけでなく、 “自分だけのもの”といった特別感が愛着につながるはずです。また、幅広い用途で使えるものであれば、暮らしの変化に合わせて別の用途を考えながら使い続けることができます。
そうして選んで、使い続けたものには日々の思い出が積み重なって、安心感や心地よさがより増していき、大切にしたいという想いが高まるはず。やがてそれは、毎日をていねいに、心豊かに暮らすことへとつながっていくでしょう。

撮影場所 HEBEL HAUS駒沢第三展示場フレックス
掲載商品は撮影用に持ち込んだものです。各商品の詳細はD&DEPARTMENT PROJECTのwebサイトをご覧ください。

  • 古くからつくり続けられているアイテムも、ロングライフデザインであれば現代の暮らしの中にもよく馴染みます。

  • 丈夫で長く使い続けられる業務用のコンテナ「サンボックス」は、高さをつける台「SamplingFurniture Container サンボックス」(D&DEPARTMENT)で用途を広げれば、将来生活スタイルが変わっても活用できます。

  • 1958年からつくられ続けている「STACKING S T O O L 」( 秋 田 木 工 ) に 、残 反 ( 端 切 れ な ど の 余 り 布 ) を合わせたほぼ一点モノ。

  • 「The Lantern」(BALMUDA)を家庭でも使いやすくする「ランタンスタンド」(D&DEPARTMENT)。金具で挟み込んで設置できるので場所を選ばず、長く使えます。

  • 一生モノのプラスチッ ク製品としてつくられた「Long Life Plastic Project 2021 プラスチックマグカップ」(D&DEPARTMENT)。 “ 自分だけのもの ” と感じられるシリアルナンバー付き。

  • 無駄のないデザイ ンが人気の K チェア(カリモク家具)のリペア品。これも、 デッドストックの生地を使った世界に 1 台の品で、使い続けたくなる特別感があります。

  • シェードにデッドストックの生地を使った「TABLE LIGHT」(D&DEPARTMENT)。

  • 箱型シェルフ「LAUAN SHELVES」(Luft)は、耐久性が高いラワン材とポリエステル化粧板製。自由に組み合わせて使えるので、生活スタイルが変わっても使い続けられます。

  • フレームは建具や文化財補修などを行う老舗メーカー・斉藤木工所が製作する「d art frame FLAT」(D&DEPARTMENT)。

「ロングライフデザイン」には愛し、使い続けることで芽生える愛着が根底にあります。
この考え方はHEBEL HAUSの「ALL for LONGLIFE」も同様です。創業以来50年、住まいを通じて安心で豊かな暮らしをご提供してまいりました。その一端を以下の歴史のページやCM Galleryでもご紹介しています。ぜひご覧ください。