ORIGIN 原点

LONGLIFEという思想は、なぜ生まれたのか

HEBEL HAUSが掲げる「LONGLIFE」という言葉。
その根底には、 「日本の住宅を変え、
人々の幸せなくらしを守りたい」 という
旭化成ホームズが創業時から受け継いできた
DNAが脈々と息づいている。

(写真)石やレンガの住まいを何世代も大切に住み継いできたヨーロッパの人々は、その美しい景観を長く守り続けることに誇りと喜びを抱いている。
そんな歴史と文化を重んじる地で育まれた思想が、 HEBEL HAUSにも受け継がれている。

幸せの根源となる住宅をつくる、という決意。

物語は、一人の日本人の熱い想いから始まる。 まだ戦後復興の途上にあった昭和30年代。 やがて旭化成の社長となる宮崎輝 (みやざきかがやき)は、ヨーロッパ出張から戻り、 羽田空港から都心へ走る車の中で、日本の住宅の貧弱さを痛感した。 石やレンガづくりの家を何世代も住み継いでゆくヨーロッパの優美な街並みに引き換え、日本の都市部は家々がひしめきあい混沌としていた。「この住環境をなんとかしなければ」 「国民の幸せの根源は、やはり住宅だ」 そんな宮崎輝の強い決意と使命感によって、 旭化成の住宅事業は幕を開けた。

なぜ日本の家の寿命は、暮らす人の人生より短いのか。

イギリスでは、 住宅の築年数が古いほど重んじられ、由緒ある建物に住むことがステータスになる。 一方、 日本では 「新築志向」が強く、「建物」に比べて 「土地」 の価値が重視される傾向にある。 国土交通省の「滅失住宅の平均築後年数の国際比較」によると、 日本の住宅の平均寿命は約32年。 一方、 アメリカは約67年、イギリスでは約81年である。この数字は住宅の「耐用年数」ではなく、 「建ててから何年で取り壊されているか」を示すもの。つまり、既にある住宅に手を加え自分らしく住まうイギリスなどに比べ、 日本では住宅を「使い捨て」にしている実態がある。

※国土交通省平成30年度住宅経済関連データ

一切の妥協なく理想を探し続けた先見の明。

住まいのための、理想の建材とは何か。 1959年、住宅事業を創業した旭化成は、世界中から住宅に理想的な素材を探し始める。 高い志を掲げたものの、 素材探しは困難を極め、 7年の月日が経過。 しかし決して諦めず、妥協しない強い想いが、 ついに〈ヘーベルウォール〉との出会いを引き寄せる。 1966年、 旭化成はドイツのヘーベル社との技術提携を実現。さらに地震が多い日本の環境に合うよう改良するべく、独自の研究開発を進める。 やがて鉄骨とヘーベルウォールを組み合わせた全く新しい構法を生み出すことに成功。 HEBEL HAUSの歴史はこうして始まった。

HEBEL HAUSの基礎をつくった20年以上前の 「宣言」。

旭化成ホームズが創業26年を迎えた1998年。 これからの社会を見据えて、ひとつの「宣言」を発表する。 地球環境保全への意識の高まり、高齢化・少子化の加速、 CO2の排出削減、 建築廃棄物の抑制、そして欧米水準並に長寿命な住宅資産の形成。 こうした、 今の社会課題にもつながるビジョンのもとに導き出された答えが「ロングライフ住宅宣言」だった。 「ロングライフ住宅」とは「住み手である顧客の高い満足を、 半世紀をこえて維持する住宅づくりの総称」と定義づけられ、未来にむけた 「宣言」 という形で、これからの住宅の進むべき方向を示すものとなった。

変化してゆく、日本の住宅の「常識」。

1998年当時、 住宅の点検の業界標準は、 2~10年だった。 そんななかHEBEL HAUSは50年点検 (現在は60年の無料点検) システムを導入。また、建てた後のメンテナンスをプログラム化することで、長期にわたって品質を維持する仕組みを確立した。 日本の住宅を「使い捨て」にしない。そんな想いが込められた取り組みは、やがて業界と国を動かすこととなる。 2008年、 優良ストック住宅推進協議会が発足し、初代代表幹事に旭化成ホームズが就任。 査定システムやメンテナンス・プログラムなど2つの特許を無償で提供する。 さらに2009年には、長期優良住宅普及の促進に関する法律が施行。 こうして国や住宅業界全体で、日本の住宅を向上させる新しい制度が始まっていった。

そして今、HEBEL HAUSは誕生から50年の時を経て家のロングライフから、人のLONGLIFEへ。

HISTORY OF HEBEL HAUS

「住まいから、日本をよりよくしたい」
その強い想いから、
HEBEL HAUSは生まれた。

ロングライフ住宅の追求

  • 1966
    出会い
    理想の建材を探し求め西ドイツ・ミュンヘンにてヘーベル社との技術提携を実現。
  • 1967
    挑戦
    日本の環境に対応する「ALCコンクリート・ヘーベル」を国内にて製造開始。
  • 1972
    誕生
    ALCコンクリートによる世界初のシステム住宅「ヘーベルハウス」 販売開始。
  • 1998
    宣言
    半世紀を超えてお客様の満足が持続する住まいづくり
    「ロングライフ住宅の実現」を宣言。
  • 1999
    革新
    後の業界標準となる中古住宅の査定システムを策定。
    ストックヘーベルハウス事業開始。
  • 2007
    耐久
    外壁塗り替えの期間を一気に伸ばす、30年耐用外壁吹付「ロングライフコート」を
    導入。
  • 2019
    約束
    60年点検システムを無料化。以前に建てられた住宅も含め、すべてのHEBEL HAUSに適用。
  • 2022
    未来
    旭化成ホームズ50周年。
    次の50年のLONGLIFEへ。

事業領域の拡大

  • 1972
    ヘーベルハウス
    新築戸建住宅
    長く快適に住み続けることができる建物性能を備え、充実のアフターサービスで安心できる住まいを実現。
  • 1980
    旭化成リフォーム
    リフォーム
    暮らしは変化し続けても、愛着のあるわが家に住み続けるために、リフォームで共に歩み続ける。
  • 1983
    へーベルメゾン
    新築賃貸住宅
    スマートな外観と高い安全性能、充実の設備とサービスで快適な生活を届ける賃貸住宅。
  • 1994
    現 旭化成不動産レジデンス
    総合不動産サービス
    子育て世帯、共働き夫婦、ペット共生など、ライフスタイルにこだわった賃貸を管理・仲介。
  • 1999
    ストックヘーベルハウス
    既存戸建住宅
    歳月を重ねても資産価値が持続する、「既存ヘーベルハウス」というカタチ。
  • 2005
    ヘーベルVillage
    シニア向け賃貸住宅
    元気なシニアが今より楽しくこの先もずっと快適・安心と思える、シニア向け賃貸
    住宅。
  • 2016
    ヘーベルビルズ
    中高層ビルディング
    ヘーベルハウスの思想、デザイン、テクノロジー、そのすべてを中高層ビルに集結。
  • 2018
    インフラサービス
    ヘーベル電気、へーベル光
    ヘーベルハウスオーナー様向けのインフラサービス、ヘーベル電気・ガス、ヘーベル光・5Gを提供。